心とエネルギー
本物のパワーストーンが少ない理由
石は飾りではなく、道具です。お店に並んでいる石と、力が残っている石は何が違うのか。見分け方と、日本人が古くから大切にしてきた五つの石の話をします。
前回、龍が「力ある石」を
守っていたという話を書きました。
石に力が宿るという考えは、
日本だけのものではありません。
世界中に、古くからあります。
ただ、正直に申し上げると。
本来の力を宿した石は、
思っているよりずっと少ない。
今日は、その話をします。
そもそも、石は飾りではありません
パワーストーンというと、
運気を上げるアクセサリー。
そう思われている方が
多いかもしれません。
でも、もとは違います。
古代の人は、
石には大地と宇宙のエネルギーが
凝縮されていると考えました。
神道の見方でいえば、
石も自然界の一部です。
そこには精霊が宿る。
神々のエネルギーが宿る。
つまり石は、
自然と繋がるための道具でした。
飾りではなく、道具。
ここが出発点です。
なぜ、力が抜けてしまうのか
では、なぜ
力を持った石が少ないのか。
石の中にいる精霊は、
人の手が直接触れることで
いなくなるといわれています。
お店に並んでいる石は、
たくさんの人が手に取ります。
きれいなまま、
力だけが抜けていく。
加工も同じです。
削って、磨いて、穴を開けて。
形が整うほどに、
もとの力は薄くなっていきます。
今持っている石は、無駄なのでしょうか
こう書くと、
「では自分の持っている石は
意味がなかったのか」
と思われるかもしれません。
そんなことは、ありません。
あなたが自分で選んで、
自分の手で握ってきた石です。
そこには、
あなた自身のエネルギーが
入っています。
愛の瞑想のように、
自分の中の力を呼び起こす。
その相棒として使うなら、
それで十分に働いてくれます。
今日ここで話しているのは、
もう一段階うえの話です。
自分の力ではなく、
石そのものが持っている力を
借りたいとき。
そのときに、
選び方が効いてきます。
力が残っている石の見分け方
条件は、二つです。
ひとつ。無加工の原石であること。
ふたつ。素手で触れられていないこと。
この二つが揃っている石は、
今でもちゃんと力を持っています。
そしてもうひとつ。
神社でエネルギーを感じる練習を
続けていくと、
石に力があるかどうかも、
だんだん手で分かるようになります。
これが一番確かです。
人に聞くより、
自分の手で分かるほうがいい。
石も、休ませてあげてください
ずっと身につけていると、
石はこちらの疲れも
受け取ってくれます。
それは石が
働いてくれている証拠です。
時々は外して、
静かなところに置いてあげる。
そうやって扱うと、
石は長く付き合ってくれます。
日本人が大切にしてきた、五つの石
ここからは、
古くから日本人が大事にしてきた石を
順にご紹介します。
翡翠(ひすい)
心臓の前に持っていくと、
愛のエネルギーが高まります。
古代の人が翡翠を
首飾りや腕輪にしたのは、
心臓のすぐ近くに置けるからです。
飾りたかったのではありません。
位置に意味がありました。
日本の翡翠といえば糸魚川。
縄文の頃から、
勾玉や大珠に使われてきました。
愛と調和を整えたいときに。
黒曜石(こくようせき)
縄文時代から使われてきた石です。
包丁や矢じりといった
道具に加工されました。
この石には、
動物の死の苦しみを
成仏させる働きがあるとされています。
物事を神格化させる力。
神として成長するために
生まれてきた動植物を満たし、
送り出してあげる力です。
人の「嫌だ」という気持ちを
消していくともいわれます。
儀式で、人の霊性を高める道具として
使われてきました。
アメジスト
濃い紫は**神紫(かみむらさき)**と呼ばれ、
最高神の色のひとつとされています。
翡翠と同じく愛の石ですが、
アメジストの愛は少し方向が違う。
救世愛です。
多くの人を救いたい。
その思いを強くする石だと
いわれています。
天然水晶の結晶
水晶は、
地球上のあらゆる記憶を
保持している可能性がある。
近年、そう言われはじめています。
いわゆるアカシックレコードが
どこかにあるとすれば、
それは水晶かもしれない。
次世代の記憶媒体としても
研究されています。
古文書に書かれた内容が、
いつか水晶から読み解かれる。
そんな日が来るかもしれません。
地球の全記憶に繋がっているぶん、
水晶には精霊が宿りやすい。
精霊使いと呼ばれる人たちは、
水晶に触れることで
神様と対話したり、
物の精霊と話したり、
過去や未来を見たりします。
そういう特別な水晶を
レムリアンシードと呼びます。
ただし。
近ごろは精霊の宿っていないものも
たくさん出回っています。
名前だけで選ばないでください。
辰砂(しんしゃ)
前回お話しした、
龍が守っていたという
天下取りの赤い石。
あれは辰砂の大きな結晶では
ないかと考えています。
別名を賢者の石。
魔除けと活力。
自然と成功していく力を
高めるとされてきました。
日本でも古代から
重宝されてきた石です。
文献に残っているのは、
辰砂を熱して水銀を取り出し、
工芸品に使ったという記録。
ただ、本来の儀式では
違う使われ方をしていたようです。
辰砂を扱うときの注意
辰砂は水銀を含む鉱物です。
加熱すると水銀の蒸気が出ます。
絶対に熱しないでください。
口に入れない。粉を吸わない。
触れたあとは手を洗う。
標本として静かに置いておく分には
問題ありません。
番外:金(きん)
これは石ではなく、金属です。
でも太古から
重宝されてきた素材なので、
ここに入れておきます。
金を手にしたとき、
何か特別な感情が
湧いたことはないでしょうか。
金には、
人生を活気づける力があります。
面白い話があります。
電子顕微鏡で金の表面を見ると、
常に動いているんです。
二つの山ができては、
ひとつになろうと
勢いよくぶつかり合う。
そしてまた、平らに戻る。
その繰り返し。
人と人が
ハイタッチしているような動きです。
金の明るさが
場の空気を華やかに変えるのは、
このあたりに理由が
あるのかもしれません。
共通しているのは、扱い方です
五つの石に共通しているのは、
石の種類そのものより
古代の人が自然のエネルギーを大切にし、
石と調和して扱ってきた
ということです。
道具として敬意をもって扱う。
使わせていただく。
その姿勢があってはじめて、
石は働いてくれます。
先人がやってきたことを、
今の私たちも
やってみればいいと思います。
龍と石の話の前半は、
こちらに書いています。
ありがとうございます。
感謝してます。